カナダ北極域

カナダ北極域氷河観測情報

Mt.Wrangell山とLogan山における氷河調査
目的: 北部北太平洋における十年~数十年周期の気候変動の実態を山岳氷河の雪氷コア解析から解明すること,ならびに山岳地域に発達する寒冷氷河の動力学特性についての研究.
調査地域: アメリカ合衆国アラスカ州Wrangell山ならびのカナダ・ユーコン準州Mt.Logan
メンバー: 白岩孝行・金森晶作(北大低温研),Yaroslav D. Muravyev (ロシア科学アカデミー極東支部火山学研究所),Carl S. Benson・Danniel Solie(アラスカ大学フェアバンクス校地球物理研究所)
期間: 2003年6月6日~7月16日
成果: Wrangell山において50mの浅層コアを掘削し,持ち帰った.Logan山では2002年に掘削した220m深の掘削孔の傾斜測定ならびにアイスレーダーによる氷厚探査を行った.
問い合わせ先: 白岩孝行 北海道大学低温科学研究所 TEL: 011-706-7664 Fax: 011-706-7142 E-mail: shiraiwa (at) pop.lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート: Carl S. Benson Geophysical Institute, University of Alaska, Fairbanks
山岳氷河用アイスレーダのテスト
目的: 科研費で開発を進めてきた軽量な山岳氷河用アイスレーダの運用テスト.
調査地域: カナダ,Jasper国立公園内,Athabasca氷河
メンバー: 松岡健一(地球研),Graylan Vincent(ワシントン大学)
期間: 2002年9月26日~9月30日
成果: 低温研氷河グループと立川市の(株)ウオールナットが共同で開発してきた,軽量(<10kg)な山岳氷河用アイスレーダの運用テストを行った.氷河側岸近くから中流部までの1.4kmにおいて氷厚測定を行い,80mから300mまでの氷厚を連続して捉えた.雨天であったが全ての機器が正常に動作し,テストは成功した.
問い合わせ先: 松岡健一 総合地球環境学研究所 〒602-0878 京都市上京区高島町335番地 Tel: 075-229-6169 Fax: 075-229-6150 E-mail: matsuken (at) chikyu.ac.jp
現地カウンターパート:
Mt.Loganにおける雪氷コア掘削及び氷河観測
目的: 北極域太平洋セクターにおける過去数百年の気候・環境変動の解明,及び寒冷山岳氷河の氷河動力学の研究.
調査地域: カナダ,ユーコン準州,Mt. Logan
メンバー: 東久美子・的場澄人(極地研),白岩孝行・金森晶作(北大低温研),瀬川高弘(東工大),山崎哲秀(アバンナット)
期間: 2002年4月22日~7月3日
成果: Mt.LoganのKing Colにおいて深さ220mまでの雪氷コア掘削を実施するとともに,気象観測,ピット観測,雪尺観測,氷河測量,歪方陣の設置を行った.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒173-8515 東京都板橋区加賀1-9-10 Tel: 03-3962-3275 Fax: 03-3962-5719 E-mail: kumiko (at) pmg.nipr.ac.jp
現地カウンターパート: David Fisher Geological Survey of Canada 601 Booth Street, Ottawa, Ontario, K1A 0E8 Canada Tel: +1-613-996-7623 Fax: +1-613-996-5448 E-mail: fisher (at) nrcan.gc.ca
山岳氷河用レーダのテスト
目的: 科研費で開発中の山岳氷河氷厚測定用レーダと市販地中探査レーダの動作・運用試験
調査地域: カナダ,Jasper国立公園内,Athabasca氷河
メンバー: 松岡健一(地球研),Graylan Vincent(ワシントン大学)
期間: 2001年9月8日~9月29日
成果: 低開発中レーダのテストは氷河中流部において行った.約150mの氷厚測定を数点で行うことが出来たが,送信機の耐久性と受信機性能を中心に改良する点が見つかった.また,移動しながら連続して氷厚プロファイルを得る運用方法についても多くの知見を得た.市販地中探査レーダのテストは氷河末端部とモレーンにおいて行った.氷河上における観測結果は解析中であるが,ice cored moraineにおける観測では氷上端面を検出することができた.
問い合わせ先: 成瀬廉二 北海道大学低温科学研究所 〒060-0819 札幌市北区北18条西8丁目 Tel: 011-706-5486 Fax: 011-706-7142 E-mail: ren (at) pop.lowtem.hokudai.ac.jp
現地カウンターパート:
カナダ,マウント・ローガン氷河調査
目的: マウントローガンの氷河において積雪量及び積雪中の化学物質濃度の標高依存性を調べるため,同氷河の標高の異なる5地点においてピット観測を実施した.
調査地域: カナダ,ユーコン準州,Mt. Logan
メンバー: 東久美子(極地研),山崎哲秀(アバンナット),Roy M. Koerner(カナダ地質調査所)
期間: 2001年5月8日~7月3日
成果: マウントローガンの標高2400mから4200mまでの5地点でピットを掘り,積雪サンプルを採取した.また,年間積雪量の調査を行った.標高4200mのキングコルは,年間積雪量が4m程度で,夏期でも融雪がほとんど生じないので,高時間分解能の雪氷コア解析に適した掘削地点であることが分かった.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒173-8515 東京都板橋区加賀1-9-10 Tel: 03-3962-3275 Fax: 03-3962-5719 E-mail: kumiko (at) pmg.nipr.ac.jp
現地カウンターパート: David Fisher Geological Survey of Canada 601 Booth Street, Ottawa, Ontario, K1A 0E8 Canada Tel: +1-613-996-7623 Fax: +1-613-996-5448 E-mail: fisher (at) nrcan.gc.ca
環北極雪氷掘削コアによる比較環境変動研究・Mt. Logan 2000
目的: カナダ,ユーコン準州のMt. Loganにおいて雪氷コア掘削及び多点ピット観測を実施し,北太平洋周辺域の気候・環境変動を解明する.
調査地域: カナダ,ユーコン準州,Mt. Logan
メンバー: 東久美子(国立極地研究所),R.M. Koerner・M. Waszkiewicz(カナダ地質調査所),G. Holdsworth(カルガリー大学)
期間: 2000年7月14日~8月10日
成果: 本年度はロ-ガン山が雪氷コア掘削に適した場所であるか否か,また,掘削や広域積雪調査のための設営が可能か否かを検討するための予備調査及び予備氷河観測を実施した.標高2800m,3300m,4200mの3地点においてピット観測を実施し,雪氷試料を採取した.また,標高4200mの地点に自動気象観測装置を設置した.標高2800mと3300mの地点では表面積雪の融解が多量に生じていたが,標高4200mの地点では融雪が殆ど生じていなかった.この地点における年間積雪量は約1.9mであると推定された.この地点では高時間分解能の雪氷コア解析が実施できる可能性の高いことが分かった.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒173-8515 東京都板橋区加賀1-9-10 Tel: 03-3962-3275 Fax: 03-3962-5719 E-mail: kumiko (at) pmg.nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Roy M. Koerner Geological Survey of Canada 601 Booth Street, Ottawa, Ontario, K1A 0E8 Canada Tel: +1-613-996-7623 Fax: +1-613-996-5448 E-mail: RKoerner (at) NRCan.gc.ca
ジュノー氷河学校(JIRP: Juneau Icefield Research Program)
目的: ジュノー氷河学校(JIRP)は,1946年から始まり様々なプログラムやレクチャーが毎年7~8月の2ヶ月間行われている.JIRPは,北極圏や山岳域の環境を総合的に理解するために必要な科学的訓練を長期間にわたりフィールドで行うことを目的とし,将来,極域や山岳域における,地質学,水文学,地球物理学,気象学,その他様々な科学を目ざす者たちをトレーニングしている.今回の参加の目的は,ジュノー氷原の積雪化学成分の季節変化を調べて,JIRPの研究活動として計画されているジュノー氷原での掘削の際の基本データとすることであった.
調査地域: カナダYukon州ジュノー氷原
メンバー: 戸山陽子(千葉大)
期間: 2000年7月1日~8月24日
成果: ジュノー氷原上の全15地点において積雪断面観測を行い,前年の夏層の深度と密度分布から各地点の質量収支を求めた.また,将来的に掘削が予定されている地点において積雪サンプリングを行い,主要イオン,酸素同位体の測定結果を層位と対比させ,季節変化が保存されているかどうかを考察した.
問い合わせ先: 戸山陽子 千葉大学大学院自然科学研究科 〒263-5822 千葉市稲毛区弥生町1-33 Tel: 043-290-3836 Fax: 043-290-3857
現地カウンターパート: Maynard M. Miller Glaciological and Arctic and Sciences Institute, University of Idaho 514 East First St., Moscow, ID 83843, USA Tel: +1-208-882-1237 Fax: +1-208-882-6207 E-mail: jirp (at) uidaho.edu
カナダ北極域デボン氷帽積雪採取
目的: デボン氷帽積雪中化学物質の空間分布およびその輸送過程の解明
調査地域: デボン氷帽およびその溢流氷河
メンバー: 東久美子(極地研)
期間: 1998年5月8日~5月23日
成果: デボン氷帽およびその溢流氷河における11地点でピット観測を実施し,雪氷試料を採取した.
問い合わせ先: 東久美子 国立極地研究所 〒173-8515 東京都板橋区加賀1-9-10 Tel: 03-3962-3275 Fax: 03-3962-5719 E-mail: kumiko (at) pmg.nipr.ac.jp
現地カウンターパート: Roy M. Koerner Geological Survey of Canada 601 Booth Street, Ottawa, Ontario, K1A 0E8 Canada Tel: +1-613-996-7623 Fax: +1-613-996-5448 E-mail: RKoerner (at) NRCan.gc.ca
Ice-Core Circum-Arctic Paleoclimate Program (ICAPP)
目的:
調査地域: カナダ,バフィン島ペニー氷帽及びカナダ,デボン島デボン氷帽
メンバー:
期間: 1997年4月~5月
成果: ICAPPの一環としてGeological Survey of Canadaと長岡雪氷防災実験研究所の共同で1997年4月~5月にかけてカナダ北極域デボン氷帽及びペニー氷帽の多点でピット試料を採取した.これは積雪中のδ18Oやエアロゾル等の空間分布を調べることを目的としている.
問い合わせ先:
現地カウンターパート:
Ice-Core Circum-Arctic Paleoclimate Program (ICAPP)
目的:
調査地域: カナダ,バフィン島ペニー氷帽
メンバー:
期間: 1996年4月~5月
成果: Ice-Core Circum-Arctic Paleoclimate Program(ICAPP)一環として,Geological Survey of Canada,国立極地研究所及び北海道大学低温科学研究所の共同で1996年4月にカナダ北極域バフィン島のペニー氷帽において岩盤まで達する180mの雪氷コアを掘削した.
問い合わせ先:
現地カウンターパート:

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