研究会・講習会・ウェビナー

 


過去の研究会・講習会

雪氷ウェビナー第3弾 氷河均衡線の地域性とその永年変動/Regionality of glacier equilibrium line and its decadal variations(オンライン)

対象:雪氷学会員
講演者:大村 纂(スイス連邦工科大学名誉教授 大気気候研究教室)
日時:2022年6月30日(木)16:00-17:30(終了予定)
方法:Zoom(学会員MLに後日送信のリンクからご参加ください)
参加費:無料

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講演要旨:
 氷河の存在と変動は気候の結果である。
 
 氷河の消長は気候変化に極めて強く影響される。気候と氷河の関係は気候要素の変化と氷河の質量収支の関係に要約される。この関係は極めて複雑であるが、氷河の均衡線と気候要素の関係に要約してみると簡単化される。均衡線は氷河涵養域と消耗域を分ける線、即ち年質量収支ゼロの線を意味する。したがって均衡線は氷河の質量収支に密接に結びついている。
 
 均衡線の高度は最も低いところでは南極大陸周辺の大規模は氷棚であり、仮想的に解釈して海面以下と言える。最も高い均衡線は乾燥砂漠地帯の高山にある氷河で南米のアタカマ砂漠の東側に隣接するアンデス山脈にあり、南緯30度付近で海抜6,000 mを超える。
 
 このように大きな地域差を持つ均衡線の高度であるが、氷河均衡線上の質量収支と熱収支を分析すると明瞭に理解できる。質量/熱収支自体は複雑な体をするが、重要な気候要素で要約すると気温、太陽放射と降水量の分布で統一的に理解できる。

 現在、この均衡線は全世界的に変動している。この変動は気候変動の直接結果であり、地域によって大きな差がある。全球的に見ると、南極に一部を除いてはすべて上昇している。

 最も急速な上昇はアラスカの南東部で、年間10 m の速度で上昇しており、こうした氷河はもう直ぐ涵養域全部を失い氷河全体が消滅する可能性がある。これに対し南極半島付近では世界で唯一均衡線が下降している地域があり、こうした時間による変化も上記の大気候要素の変動に照らし合わせると、統一的に理解することができることをお話ししたい。

(2022/6/16更新)

雪氷ウェビナー第2弾 雪氷学と大気放射学の接点(オンライン)

対象:雪氷学会員
講演者:中島映至(東大名誉教授、環境研衛星観測センタープロジェクトアドバイザー)
日時:2022年3月10日(木)15:00~16:00
方法:Zoom(詳細は後日連絡いたします)
参加費:無料

 

 

 

 雪氷圏を含めた地球気候は、太陽放射と地球放射の収支に大きく依存している。歴史的に見てもミランコビッチによる高緯度放射の入射問題やブディコのアイス・アルベド相互作用問題など、様々な重要な研究が雪氷学と大気放射学の接点で行われてきた。また、衛星リモートセンシングは雪氷学にとって欠かせない研究ツールである。ここではこれらの面白い問題を概観すると同時に、講師が経験してきた研究の建て方、進め方などのtipsをお話ししたい。

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(2022/2/28更新)

雪氷圏における気候変動と気象防災 気象雪氷サイエンスカフェつくば(オンライン)

対象:一般、会員
日時:2022年2月13日(日)14:00~16:00
方法:オンライン開催(Zoom)
ゲストスピーカー:庭野 匡思(にわの まさし)さん(気象庁 気象研究所)
レポーター:勝山 祐太(かつやま ゆうた)さん(森林総合研究所)
ファシリテーター:毛利 亮子(もうり あきこ)さん(国立極地研究所)
参加費:無料
定員:80名(先着順) 詳細は気象サイエンスカフェホームページ

 

 

 

 

 

 

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 近年の急速な温暖化に伴って、地球上の雪氷圏では劇的な変化が引き起こされています。中でも北極圏のグリーンランド氷床では、2000年代に入ってから、大 量の融解水と氷体が流出しており、それらが全球の海面水位変動に重要な影響を与えています。一方、冬季の日本では、日本海側を中心に大量の雪が降り積もり、時に顕著な豪雨災害が引き起こされますが、温暖化の進行とともに積雪の状態がどのように変化するのか、については不明な点が多く残されてます。そのため、我が国の積雪に関する気象防災の策定にあたっては、気候変動に関係する様々な不確定性を考慮する必要があります。
 本講演では、グリーンランド氷床と日本における近年の雪氷変動のホットトピックを解説し、更に、我が国の積雪に関連する気象防災の最新の取組みについてお話します。途中で、勝山祐太さんが国内の某豪雪地帯から生中継でレポーターとして参加予定です。ぜひ、ご期待ください!

問合せ先:日本気象学会 教育と普及委員会 msj-ed_2021[at]metsoc.jp([at]は@にしてください)

主催 
(公社)日本雪氷学会(関東・中部・西日本支部)  
(公社)日本気象学会(教育と普及委員会)  
(一社)日本気象予報士会 
共催  
北極域研究加速プロジェクト(ArCSⅡ)

(2022/2/28更新)

雪氷ウェビナー第1弾 日本の凍土工学の「過去、現在、未来」(オンライン)

対象:会員
講演者:赤川 敏 (低温圏工学研究所)「日本の凍土工学」
   :伊豆田久雄(株式会社 精研)「地盤凍結工法の活用とその技術開発」
日時:2021年12月22日(水)14:00~15:30
方法:Zoom(詳細は後日連絡いたします)

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※雪氷ウェビナーのご案内第一報はこちら

(2021/12/11更新)

2021年度 積雪観測&雪結晶撮影講習会(北信越支部との共催 オンライン)

対象:非会員・会員

例年は2月上旬開催でしたが,今年は雪が降り始める時期に開催し,受講の
成果を冬期を通じて発揮していただけるようにしました.
非会員の方でも参加できます.

日時:2021年12月18日(土)13~15時
方法:Zoomを使用したオンライン形式
定員:400名
参加費:無料

プログラム:
・「雪結晶で読み解く雲の心」荒木健太郎(気象庁気象研究所)
・「雪結晶・積雪粒子撮影法」藤野丈志(株式会社興和)
・「積雪の変化と観測方法」勝島隆史(森林総合研究所)

主催:
公益社団法人 日本雪氷学会 北信越支部、関東・中部・西日本支部
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター

(2021/12/10更新)

2019年度積雪観測&雪結晶撮影講習会(北信越支部との共催)

  • 期日/場所:2020年2月8日(土) / 新潟県長岡市(詳細は下部画像をクリック願います)

2016年度積雪観測&雪結晶撮影講習会(北信越支部との共催)

  • 期日/場所:2017年2月6日(月) / 新潟県長岡市(詳細

 

シンポジウム「関東の大雪に備える」(主催)

  • 期日/場所:2016年12月10日(土) / 東京(詳細

 

南岸低気圧とそれに伴う気象・雪氷災害に関する研究会(後援)

  • 期日/場所:2015年8月10日 / つくば(詳細

 

「雪を調べる」活動(2013年度)

  • 期日/場所:2014年2月19日 / 日光(募集要項
  • 期日/場所:2013年3月19日 / 日光(報告書

 

2012年度積雪断面観測講習会(北信越支部との共催)

  • 期日/場所:2013年2月16日 / 長岡(募集要項

 

「雪を調べる」活動(2012年度)

  • 期日/場所:2013年2月27日 / 日光(募集要項

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