研究会・講習会・ウェビナー

雪氷ウェビナー第9弾 アイスコアの気体分析技術とドームふじコアの最新の研究成果(オンライン)

配信対象:一般(内容レベル:大学生以上)
講演者:大藪 幾美 (国立極地研究所・総合研究大学院大学助教)
日時:2024年11月11日(月)15:00-16:30
方法:Zoom
参加費:無料

講演要旨:
南極のドームふじ基地では、1990年代に第1期コアが、2000年代に第2期コアが掘削され、これにより過去 70万年にわたる気候変動の復元が行われてきた。
本ウェビナーでは、なかなか知る機会の少ないアイスコアの気体分析手法について詳しく解説し、これらのデータを用いたドームふじコアの最新の研究成果について紹介する。

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(2024/10/24更新)


過去の研究会・講習会

雪氷ウェビナー第8弾 「しもばしらの木」で巡る凍土の科学と技術:植物から永久凍土まで(オンライン)

配信対象:一般(内容レベル:科学に興味のある人向け)
講演者:武田一夫 (元帯広畜産大学教授)
日時:2024年7月31日(水)15:00-16:30
方法:Zoom

参加費:無料

講演要旨:
冬の寒い朝、近年地面に見る機会の少なくなった霜柱。霜柱ができる現象を氷の析出現象とか氷晶分離現象とよぶ。この基本的な現象は、土や植物で起こる自然現象、寒冷地での凍上被害、都市での人工凍土技術、永久凍土地帯での自然現象や技術、さらに火星表面の地形など、様々な事象と繋がっている。しかし、それらを個別に説明しても繋がりが見えにくい。
そこで、マインドマップで霜柱と事象の繋がりを示した「しもばしらの木」を使って、凍土の科学と技術を巡ることにした。

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(2024/7/3更新)

雪氷ウェビナー第7弾 「関東・中部・西日本支部賞 受賞者講演会」(オンライン)

対象:雪氷学会員
 講演者:西村基志 (国立極地研究所・現信州大学)
日時:2024年6月11日(火)15:45-16:15
方法:Zoom
参加費:無料

選定理由:
観測データの品質管理(QC)は、データの科学的価値を高め、科学的議論を広げる重要なプロセスであるが、研究者個人や観測地点ごとに独自の手法で実施されることが多く、信 頼性の高い方法が共有されてこなかった。本論文では、現地観測データが特に不足しているグリーンランド北西部の氷床および氷帽上での自動気象観測データを対象に、主観性をできる限り排除した一般性を持つ手法でQCを実施し、プログラムおよびデータとともに公開した。
これによりQC手法の検証が広く可能になったこと、また、本論文で詳細に記述された手法は他地点の観測データにも応用可能であり、モデル結果との比較検証においても有用な情報であることから、科学的意義は大きいと言える。また、本論文の結果を、他の観測地点や他のQC手法によるデータと比較することで、本QC手法の利点はより明確になると思われる。さらに、本手法を適用した過去の観測データと比較し、本QC手法による高品質データで現象解析を進めることによって、新たな科学的知見が得られることが大いに期待される。

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(2024/6/4更新)

雪氷ウェビナー第6弾 GCOM-C/SGLIによる定常運用5年間の成果と雪氷研究との関わり(オンライン)

対象:雪氷学会員、一般の方
講演者:島田利元 (宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター 研究開発員)
日時:2023年12月1日(金)15:00-17:00
方法:Zoom + YouTube
参加費:無料

講演要旨:
気候変動観測衛星GCOM-Cは地球表層の放射収支・炭素循環の理解を目指して2017年12月に打ち上げられて以降、安定した観測を継続し、多くのデータを提供してきた。GCOM-Cに搭載されている多波長光学放射計SGLIは、大気、陸域、海洋、雪氷をカバーする地球表面の多くの物理量を観測することが可能であり、その観測性能を活かして29の標準プロダクトを定常的に生成している。JAXAでは、GCOM-Cの5年間の定常運用期間における成果を評価し、2023年に定常運用の終了と、後期利用段階への移行を承認した。本ウェビナーでは、この5年間で得られたGCOM-Cによる成果と、その中でも雪氷圏・極域研究に関わる取り組みについて紹介する。

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(2023/11/30更新)

雪氷ウェビナー第5弾 南岸低気圧による首都圏の大雪の研究(オンライン)

対象:雪氷学会員、一般の方
講演者:荒木 健太郎 (気象研究所 台風・災害気象研究部第二研究室 主任研究官)
日時:2023年8月29日(火)15:00-16:30
方法:Zoom + YouTube
参加費:無料

ポスターPDF

講演要旨:
首都圏では南岸低気圧の通過に伴って年に数回雪が降るが、ひとたび大雪となると甚大な社会影響が及ぼされる。しかし、南岸低気圧による降雪現象は正確な予測が難しく、高精度予測のためには実態解明の研究が必要である。そこで、本ウェビナーでは南岸低気圧による降雪研究のレビューをしつつ、話者がこれまで取り組んできた低気圧を含む降雪の大気環境場、メソスケール環境場、表層雪崩との関係、降雪結晶特性等の研究を紹介し、今後必要な研究について議論したい。

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(2023/8/4更新)

 

雪氷ウェビナー第3弾 氷河均衡線の地域性とその永年変動/Regionality of glacier equilibrium line and its decadal variations(オンライン)

対象:雪氷学会員
講演者:大村 纂(スイス連邦工科大学名誉教授 大気気候研究教室)
日時:2022年6月30日(木)16:00-17:30
方法:Zoom(学会員MLに後日送信のリンクからご参加ください)
参加費:無料

ポスターPDF

講演要旨:
 氷河の存在と変動は気候の結果である。
 
 氷河の消長は気候変化に極めて強く影響される。気候と氷河の関係は気候要素の変化と氷河の質量収支の関係に要約される。この関係は極めて複雑であるが、氷河の均衡線と気候要素の関係に要約してみると簡単化される。均衡線は氷河涵養域と消耗域を分ける線、即ち年質量収支ゼロの線を意味する。したがって均衡線は氷河の質量収支に密接に結びついている。
 
 均衡線の高度は最も低いところでは南極大陸周辺の大規模は氷棚であり、仮想的に解釈して海面以下と言える。最も高い均衡線は乾燥砂漠地帯の高山にある氷河で南米のアタカマ砂漠の東側に隣接するアンデス山脈にあり、南緯30度付近で海抜6,000 mを超える。
 
 このように大きな地域差を持つ均衡線の高度であるが、氷河均衡線上の質量収支と熱収支を分析すると明瞭に理解できる。質量/熱収支自体は複雑な体をするが、重要な気候要素で要約すると気温、太陽放射と降水量の分布で統一的に理解できる。

 現在、この均衡線は全世界的に変動している。この変動は気候変動の直接結果であり、地域によって大きな差がある。全球的に見ると、南極に一部を除いてはすべて上昇している。

 最も急速な上昇はアラスカの南東部で、年間10 m の速度で上昇しており、こうした氷河はもう直ぐ涵養域全部を失い氷河全体が消滅する可能性がある。これに対し南極半島付近では世界で唯一均衡線が下降している地域があり、こうした時間による変化も上記の大気候要素の変動に照らし合わせると、統一的に理解することができることをお話ししたい。

(2022/6/16更新)

雪氷ウェビナー第2弾 雪氷学と大気放射学の接点(オンライン)

対象:雪氷学会員
講演者:中島映至(東大名誉教授、環境研衛星観測センタープロジェクトアドバイザー)
日時:2022年3月10日(木)15:00~16:00
方法:Zoom(詳細は後日連絡いたします)
参加費:無料

 

 

 

 雪氷圏を含めた地球気候は、太陽放射と地球放射の収支に大きく依存している。歴史的に見てもミランコビッチによる高緯度放射の入射問題やブディコのアイス・アルベド相互作用問題など、様々な重要な研究が雪氷学と大気放射学の接点で行われてきた。また、衛星リモートセンシングは雪氷学にとって欠かせない研究ツールである。ここではこれらの面白い問題を概観すると同時に、講師が経験してきた研究の建て方、進め方などのtipsをお話ししたい。

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(2022/2/28更新)

雪氷圏における気候変動と気象防災 気象雪氷サイエンスカフェつくば(オンライン)

対象:一般、会員
日時:2022年2月13日(日)14:00~16:00
方法:オンライン開催(Zoom)
ゲストスピーカー:庭野 匡思(にわの まさし)さん(気象庁 気象研究所)
レポーター:勝山 祐太(かつやま ゆうた)さん(森林総合研究所)
ファシリテーター:毛利 亮子(もうり あきこ)さん(国立極地研究所)
参加費:無料
定員:80名(先着順) 詳細は気象サイエンスカフェホームページ

 

 

 

 

 

 

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 近年の急速な温暖化に伴って、地球上の雪氷圏では劇的な変化が引き起こされています。中でも北極圏のグリーンランド氷床では、2000年代に入ってから、大 量の融解水と氷体が流出しており、それらが全球の海面水位変動に重要な影響を与えています。一方、冬季の日本では、日本海側を中心に大量の雪が降り積もり、時に顕著な豪雨災害が引き起こされますが、温暖化の進行とともに積雪の状態がどのように変化するのか、については不明な点が多く残されてます。そのため、我が国の積雪に関する気象防災の策定にあたっては、気候変動に関係する様々な不確定性を考慮する必要があります。
 本講演では、グリーンランド氷床と日本における近年の雪氷変動のホットトピックを解説し、更に、我が国の積雪に関連する気象防災の最新の取組みについてお話します。途中で、勝山祐太さんが国内の某豪雪地帯から生中継でレポーターとして参加予定です。ぜひ、ご期待ください!

問合せ先:日本気象学会 教育と普及委員会 msj-ed_2021[at]metsoc.jp([at]は@にしてください)

主催 
(公社)日本雪氷学会(関東・中部・西日本支部)  
(公社)日本気象学会(教育と普及委員会)  
(一社)日本気象予報士会 
共催  
北極域研究加速プロジェクト(ArCSⅡ)

(2022/2/28更新)

雪氷ウェビナー第1弾 日本の凍土工学の「過去、現在、未来」(オンライン)

対象:会員
講演者:赤川 敏 (低温圏工学研究所)「日本の凍土工学」
   :伊豆田久雄(株式会社 精研)「地盤凍結工法の活用とその技術開発」
日時:2021年12月22日(水)14:00~15:30
方法:Zoom(詳細は後日連絡いたします)

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※雪氷ウェビナーのご案内第一報はこちら

(2021/12/11更新)

2021年度 積雪観測&雪結晶撮影講習会(北信越支部との共催 オンライン)

対象:非会員・会員

例年は2月上旬開催でしたが,今年は雪が降り始める時期に開催し,受講の
成果を冬期を通じて発揮していただけるようにしました.
非会員の方でも参加できます.

日時:2021年12月18日(土)13~15時
方法:Zoomを使用したオンライン形式
定員:400名
参加費:無料

プログラム:
・「雪結晶で読み解く雲の心」荒木健太郎(気象庁気象研究所)
・「雪結晶・積雪粒子撮影法」藤野丈志(株式会社興和)
・「積雪の変化と観測方法」勝島隆史(森林総合研究所)

主催:
公益社団法人 日本雪氷学会 北信越支部、関東・中部・西日本支部
国立研究開発法人 防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター

(2021/12/10更新)

2019年度積雪観測&雪結晶撮影講習会(北信越支部との共催)

  • 期日/場所:2020年2月8日(土) / 新潟県長岡市(詳細は下部画像をクリック願います)

2016年度積雪観測&雪結晶撮影講習会(北信越支部との共催)

  • 期日/場所:2017年2月6日(月) / 新潟県長岡市(詳細

 

シンポジウム「関東の大雪に備える」(主催)

  • 期日/場所:2016年12月10日(土) / 東京(詳細

 

南岸低気圧とそれに伴う気象・雪氷災害に関する研究会(後援)

  • 期日/場所:2015年8月10日 / つくば(詳細

 

「雪を調べる」活動(2013年度)

  • 期日/場所:2014年2月19日 / 日光(募集要項
  • 期日/場所:2013年3月19日 / 日光(報告書

 

2012年度積雪断面観測講習会(北信越支部との共催)

  • 期日/場所:2013年2月16日 / 長岡(募集要項

 

「雪を調べる」活動(2012年度)

  • 期日/場所:2013年2月27日 / 日光(募集要項

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