関東・中部・西日本支部からのお知らせ
2026年05月15日

【開催時間・ZOOMアドレス変更】雪氷ウェビナー第13弾「関東・中部・西日本支部賞 受賞者講演会」開催(2026/5/19(火)14:00-15:50 学会員限定)

皆様

先日、配信いたしました「雪氷ウェビナー」のご案内につきまして、
開催時間および接続先のZOOMアドレスに変更がございました。最新の情報を改めてお送りいたします。

以前お送りしたポスターには「授賞式 14:00-14:10」と記載がありましたが、
正しくは同日の13:00-14:00に行われる「関東・中部・西日本支部総会」の後半にて執り行われます(時間は確定しておりません)。
授賞式からご覧になりたい方は、お時間に余裕を持って総会よりご参加ください。

それに伴いまして、総会とウェビナーを同一のZOOMアドレスで実施することにいたしました。
*ウェビナーのZOOMアドレスが以下の通り変更となりますので、ご注意ください*。

日時:2026年5月19日(火)
総会・授賞式:13:00 〜 14:00
ウェビナー :14:10 〜 15:50
zoom.us/j/98028559577?pwd=EFklkv3GOT4o3x5F4icBGaO2Ozj0BY.1
ミーティング ID: 980 2855 9577
パスコード: 334474
参加費:無料
ポスターはこちらから↓
drive.google.com/file/d/12TPbwnpSDAXhEv9UuHq9SGXugqSCjsP6/view?usp=sharing

混乱を招き恐縮ですが、こちらの情報をご参照いただけますようお願い申し上げます。

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日本雪氷学会 関東・中部・西日本支部主催の雪氷ウェビナーのお知らせです。
ご連絡が遅くなり大変恐縮ですが、来週5月19日(火)に「雪氷ウェビナー」を開催いたします。
今回のウェビナーは、2025年度日本雪氷学会関東・中部・西日本支部賞の受賞者講演会を雪氷学会会員の皆様へ配信いたします。皆様ふるってご参加ください。

講演① 論文賞
江刺和音(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 研究員)
Esashi N, Tsushima A, Matoba S, Iizuka Y, Uemura R, Kayastha RB, Fujita K
(2025)
Multidecadal variability in atmospheric dust preserved in an ice core from
the southern slopes of the Himalayas. Journal of Geophysical Research:
Atmospheres, 130(12),
e2025JD043492, doi:10.1029/2025JD043492
(選定理由)
本論文は、情報空白域であったヒマラヤ山脈の南側斜面で掘削されたアイスコアから切り出した、1400個以上のサンプルを分析することで、過去145年間にわたる大気中ダストの濃度と粒径の変動を、長期連続データとして明らかにしたものである。先行研究による北側斜面で掘削されたアイスコアのダスト分析結果との比較から、ヒマラヤ山脈がダスト輸送の障壁となっていることを示した。後方流跡線および客観解析データの解析を用いてダストの起源と輸送について論じ、ダスト濃度の長期変動が大西洋数十年規模振動(AMO)と連動していることを新たに見出し、アラビア半島からイランに至る乾燥域の地表面乾湿状態がその要因であることを明らかにした。

中緯度における氷コア研究が限られる中で、ヒマラヤ南側斜面で初となる長期連続データを取得し、南北の相違を明らかにした点は科学的意義が大きく、気候科学および古環境研究の発展に大きく貢献する優れた論文として高く評価できる。解析も丁寧かつ多角的に行われており、今後の古環境復元に向けた重要な道標となる研究である。

以上の理由により、江刺和音氏を、論文賞の受賞候補者に選定した。

講演② 論文賞
有江賢志朗 (宇宙航空研究開発機構・研究開発員)
Arie K, Narama C, Fukui K and Iida H (2025) Identification and persistence
mechanism of very small glaciers and perennial snow patches in the northern
Japanese Alps., Front. Earth Sci. 13:1442884, doi:
10.3389/feart.2025.1442884
(選定理由)
本論文は、北アルプスの杓子沢雪渓と不帰沢雪渓において、GPR探査とGNSS測量によって氷厚と流動を測定し、これらが「極小氷河(Very Small
Glaciers,
VSGs)」であることを実証したものである。定常状態の仮定のもと連続の式を用いて長期の年平均質量収支を計算し、気候的平衡線高度(ELA)より低高度でも、雪崩や吹き溜まりなどの地形効果による涵養が大きいことによって氷河が維持されるメカニズムを考察した。

観測が非常に困難な場所において流動を実証した点は大きな科学的意義があり、氷河研究にとって重要な基礎的研究成果であるとともに、地球温暖化によって変化する世界各地のVSGの変化予測にとっても重要であると評価できる。今後の研究の精緻化と発展に期待して、受賞に値すると考えられる。

以上の理由により、有江賢志朗氏を、論文賞の受賞候補者に選定した。

講演③ 論文賞
丹治星河 (京都大学防災研究所・助教)
Tanji, S., 2025: Estimating the effect of snowdrift formation on turbulent
airflow and subsequent snowdrift around three types of fences, Journal of
Wind Engineering & Industrial Aerodynamics, 261,doi:
10.1016/j.jweia.2025.106089.
(選定理由)
本論文は、自身が開発した積雪輸送モデルSMOWL(格子ボルツマン法を用いた数値モデル)を用い、異なる形状の防雪フェンス周辺の吹きだまりの形成過程を高精度で計算したものである。従来の数値モデルでは困難であった複雑な境界面への適用と、並列化効率の高さが特徴である。事前の積雪を考慮した実験と比較することで、既存の積雪分布がその後の積雪分布の変化に影響を及ぼすことを客観的に証明し、より適切な積雪分布の再現が可能となることを明らかにした。

独自の積雪輸送モデルを開発し、高精度の数値計算を実施した点は極めて高く評価され、科学的意義が大きく、冬季の交通障害の防止・低減に大きく貢献する意欲的な論文と評価できる。今後の応用可能性が広く、例えば山岳域での積雪分布への適用や、他分野との連携が大いに期待できるであろう、とされた。

以上の理由により、丹治星河氏を、論文賞の受賞候補者に選定した。

講演④ 活動賞
鈴木 和良 (国立研究開発法人海洋研究開発機構・主任研究員)
「関東以西支部会と気象水文分科会の運営に関しての貢献」
(選定理由)
鈴木和良氏は、6年間にわたって雪氷学会関東以西支部の支部理事と支部監事を務め、支部運営に精力的に貢献した。支部会からのサイエンスアゴラ出展に関わり雪氷学の普及に貢献したほか、支部理事として支部賞の発議・実現に尽力した。また、雪氷学会の気象水文分科会の発足にも関わり、2004年の発足から現在まで長期にわたり運営の中心を担い、分科会の発展や気象分野の研究発展、気象学会との連携に貢献し、次世代の学会員の育成にも寄与した。

支部理事・監事としての長期にわたる支部活動への貢献、特に支部賞の創設やサイエンスアゴラなどの支部活動の活性化と知名度向上の功績は大きい。それに加えて、雪氷学会での気象水文分科会の発足・運営における中心的な役割と若手育成への貢献の功績は、本支部はもとより、学会全体に大いに貢献したと考えられる。

以上の理由により、鈴木和良氏を、活動賞の受賞候補者に選定した。

阿部・鈴木・永塚 (関東・中部・西日本支部 雪氷ウェビナー係)

記事の有効期限: 2026年5月20日 水曜日