Bulletin of Glaciological Research(BGR)について
Bulletin of Glaciological Research(BGR) は、公益社団法人日本雪氷学会が刊行する 英文学術誌(査読付き・オープンアクセス) です.雪と氷、雪氷圏に関する研究・調査の成果を国際的に発信することを目的としています.1973年の創刊以来、世界約30か国の研究機関で参照されてきました.2010年(Vol.28)より、従来の冊子版から オンラインのオープンアクセスジャーナル に移行し、査読を経た論文は受理後すぐに公開されます.また、BGRは Web of Science(Emerging Source Citation Index) に収載されており、学術データベースでも検索可能です.
沿革と刊行の趣旨
Bulletin of Glaciological Research(BGR) は、1973年に創刊された Bulletin of Glacier Research を起源とし、日本における雪氷研究・極域研究の成果を国際的に発信する場として発展してきました.創刊当初より、氷河・氷床・積雪・海氷などに関する観測・実験・理論研究を中心に、国内外の研究者による成果を幅広く掲載してきました.
2000年代以降は、雪氷研究が気候変動や地球環境問題と強く結びつく中で、対象分野を雪氷圏全体へと広げ、分野横断的・学際的な研究成果の受け皿としての役割を担ってきました.2010年(Vol.28)からは、冊子体による刊行を終了し、オンラインのオープンアクセスジャーナルへ移行することで、研究成果を迅速かつ広く社会に共有する体制を整えています.
BGRは、研究の新規性や完成度のみならず、観測データの蓄積や地道な実証研究を重視し、雪氷圏科学の基盤を支える知見を着実に記録・公開することを重要な使命としています.こうした理念のもと、現在も国際的な研究コミュニティに開かれた学術誌として、雪氷圏研究の発展に貢献することを目指しています.
対象分野(Scope)
BGRは、雪・氷・雪氷圏に関連する幅広い研究を対象としています.特定分野に限定せず、基礎科学、観測・実験、気候・環境、応用・災害・技術にわたる総合的な研究を受け付けています.具体的には、気象・水文、氷河・氷床・海氷、凍土、雪氷物性・化学、雪崩・雪氷災害などが含まれます.
掲載論文の種類
BGRでは、以下の論文種別を掲載しています:
- Article:独創的な研究成果を含む原著論文
- Report:速報性のある調査・研究報告
- Review:特定分野に関する総説・展望
すべての投稿は査読プロセスを経て受理されます.
国際的な発信と可視性
BGRは、J-Stage上で全文公開されるオープンアクセス誌として、世界中の研究者が自由に閲覧できます.またWeb of Science(ESCI)および主要な学術データベースに収録されており、国際的な可視性と引用機会の向上につながっています.
詳細情報
より詳しい情報、投稿方法、査読方針、著作権・ライセンス、掲載料(APC)などは、以下のページをご覧ください:
BGR編集委員会(2025年度)
| 編集委員長 | 藤田秀二*(委員長) |
| 編集委員 | 竹谷敏 (PEPS編集委員) 澤柿教伸 杉浦幸之助 立花義裕 谷川朋範 永塚尚子 中村和樹 縫村崇行 堀雅裕 本吉弘岐 渡辺晋生 渡辺幸一 *理事 |
BGRの発刊趣旨(2000年4月)
昨今の雪氷学の発展にはめざましいものがある.研究開発が活発に行われてきた 防災科学あるいは物質科学としての側面に加えて、最近の地球環境問題の顕在化にともない、 地球科学的側面が大きくクローズアップされてきたこともあって、雪氷学会の活動はますます多岐にわたり、 全国大会の盛況ぶりも非常に喜ばしい. しかしながら、会誌「雪氷」への投稿論文は多いとは 言い難い.その理由の一つは、「雪氷」は英語で書かれた論文を受け付けるとはいうものの、 英語論文にとってのサーキュレーションは極端に悪いために、英語で論文を書いた会員はそのほとんどが「 雪氷」以外の雑誌に投稿してきたためである.このことは、世界に誇りうる成果であればあるほど、 それが雪氷学会によってではなく他の団体または出版社によって刊行されるという結果を招いてきた. このため、雪氷学会で英文誌を刊行してほしいという要望が会員の中にあがっていた.
一方、氷河情報センターでは、「氷河に関連する情報や調査及び研究の論文・報告を掲載する英文誌」として「Bulletin of Glacier Research」を1973年以来12号にわたって毎年1号以上のペースで出版してきた.その間に査読および編集の制度や手順を確立するとともに、諸 外国の研究者にも学術論文誌として一定の評価を受けるに至ってきた.
そこで雪氷学会では、氷河に関連する情報や調査及び研究の論文・報告を掲載する英文誌」「Bulletin of Glacier Research」を廃止し、かわりに「雪氷に関連する研究や調査をまとめた論文・報告を掲載する英文誌」「Bulletin of Glaciological Research」へと2000年発行の第17巻より衣替えしたものである. 雪氷学会の英文誌として、会員各位の活発な投稿を期待するものである.







