2022年度 地域講演会
札幌市:この冬にそなえて「雪」のことを考える
2022年度地域講演会の開催報告
1.開催概要
日本雪氷学会北海道支部では,雪氷に関する啓蒙普及活動を目的として地域講演会を札幌以外の北海道各地において毎年開催している.
2022年度の地域講演会は,2021/22年冬の札幌都市圏での大雪災害を受けて,北海道支部の雪氷災害調査チーム(2022・札幌大雪)が行ってきた調査と各種研究会での報告を発展させて,その成果を一般の方々にも広く知ってもらい「雪」と「雪害」について市民と考える場として,慣例を破って札幌市において開催された.
日本気象協会の杉山友衣可氏,北見工業大学の白川龍生氏,北海道大学の稲津將氏,北海道開発技術センターの小西信義を講師に迎え,3部構成で (1) 札幌都市圏に大雪をもたらした過去及び昨冬の気象と積雪の特徴,(2) 今後の降雪・積雪の特徴の予想と備え,(3) 雪に強い都市に向けた備えをテーマに講演が行われた.
開催概要は以下のとおりである.
・講演会の概要
講演会名:この冬にそなえて「雪」のことを考える
第1部:過去を振り返る 去年を振り返る
札幌に雪をもたらした気象の話 杉山友衣可(日本気象協会)
札幌都市圏における積雪の特徴 白川龍生(北見工業大学)
第2部:この冬どうなるの
この冬も札幌は雪が多いの? 杉山友衣可(日本気象協会)
未来の北海道の雪の降り方はどうなるの? 稲津將(北海道大学)
第3部:雪に強い年に向けて備える
使ってくださいこの気象情報 杉山友衣可(日本気象協会)
その雪下ろし,本当に必要ですか? 小西信義(北海道開発技術センター)
日時:2022年12月3日(土)14:00~16:00
会場:紀伊国屋書店札幌本店1Fインナーガーデン
主催:紀伊国屋書店札幌本店
共催:日本雪氷学会北海道支部,自然災害研究協議会北海道地区
後援:札幌市,北見工業大学と歩む防災研修センター,
日本気象学会北海道支部,日本気象協会
参加者:38名
図1 講演会場の様子
図2 講演者
図3 講演者と雪氷災害調査チーム(2022・札幌大雪)のメンバー(一部)
(北見工業大学 原田康浩)