積雪・雪結晶


<雪面が削剥されたときの模様>
(北海道・問寒別)
風成雪は ミリメートルスケールの非常に細かい層構造を持っている。一度形成された風成雪が風によって削剥されると、写真のような 美しい縞模様を雪面に作り出す。
(写真提供:八久保晶弘会員)

<雪えくぼ>
(北海道・旧北大低温研構内)
新雪が積った後に急に気温が上がり、雪が解けると出来易い。各「えくぼ」の下には流下融雪水の水みちがある。
(写真提供:小島賢治会員)

<斜面の雪の並行な溝>
(北海道・旧北大低温研構内)
雪えくぼができる時、斜面では表面の新雪層の中に斜面に沿う水みちができて、幾筋もの平行な溝を作る。
(写真提供:小島賢治会員)

<ぎざぎざ雪(micro penitent)>
(北海道・北大低温研構内)
日射が強く、気温は2〜3℃くらい、湿度が低くて雪の蒸発がさかんな時にでき易い。波状ではないが、ささくれ状になることもある。
(写真提供:小島賢治会員)

<積雪層構造のアニリン薄片写真>
(写真縦方向が約1cm)
こしもざらめ雪の層の上にプレート降雪結晶(水平に積もっているため、針のように見える)が堆積し、その上に吹雪による 緻密な風成雪が堆積している。
(写真提供:八久保晶弘会員)


<積雪表層の透過光写真>
(雪面から約30cm程度)
積雪をブロックで切り出し、これを1cmほどの厚みに薄くスライスすると、 透過光によって積雪の細かな縞模様をはっきり見ることができる。
(写真提供:八久保晶弘会員)




<六花の雪結晶>
(1) (2)
(3) (4)
大雪山ではしばしばきれいな六花の雪結晶を見ることができます。雪は上空の気 温と水分量を反映して様々な形へと成長します。(1)は角板、(2)は広幅六花、(3)は樹枝状六花と呼ばれる結晶です。中には(4)のように樹枝状六花を2つ組み合わせた十二花が見られることもあります。(写真提供:尾関俊浩会員)


<積雪の観察>
積雪を観察するにはスノーピットと呼ばれるたて穴を掘ります。壁面をき れいに仕上げインクをスプレーしてバーナーであぶると、雪の層が見えてきます。 この1つ1つが積もってからの雪の層の履歴を表しています。
(写真提供:尾関俊浩会員)

#著作権は写真提供者に属します。


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(社) 日本雪氷学会北海道支部事務局
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