道路上の雪氷の分類

(木下他,1970)
名 称 特 徴 雪 粒 状 態 密 度
g/cm3
硬 度
kg/cm2
新雪 降ってすぐ 降雪雪片 0.1前後
こなゆき (粉状)車の通過後舞い上がる。舗装面にそう地ふぶき 粒径0.05〜0.3mmの相互につながりのない粒 0.27〜0.41
つぶゆき (粒状)舞い上がらない。熱変態,機械的攪拌,化学処理でできる 粒径0.3mm以上の相互につながりのない丸い粒 0.28〜0.50
圧雪 (板状)おしつめられた雪 粒径0.05〜0.3mmの雪粒が相互に網目をなしてつながり合う 0.45〜0.75 20〜170
氷板 (板状)圧雪に水が浸みこんで凍ったもの,厚さ1mm以上 粒径0.5〜2mmの多結晶氷で直径0.1〜0.5mmの気泡を含む 0.75以上 90〜300
氷膜 (膜状)水の膜が凍ったもの,厚さ1mm以下 粒径0.1〜0.4mmの多結晶氷で直径0.01〜0.1mmの気泡を含む
水べたゆき (液状)雪がとけたもの,車の通過ではね上がる 粒径1mm以上の相互につながりのない粒 0.8〜0.96

(日本雪氷学会編「雪氷辞典」(1990)より)


<こなゆき>
<こなゆき下層氷板>
<つぶゆき>

<つぶゆき下層氷板>
<圧雪>
<非常に滑りやすい圧雪>

<氷板>
<非常に滑りやすい氷板>
<氷膜>

<非常に滑りやすい氷膜>
<シャーベット>

(写真提供:北海道開発土木研究所) 


〜参 考〜

スパイクタイヤの使用が禁止され、つるつる路面が問題になった 平成4年当時、つるつる路面を表す路面分類はありませんでした。 そこで、道路管理者向けの路面分類に関して、目視による観察で、 路面の滑り易さも考慮でき、かつ判別が容易な路面分類法を検討 した結果生まれたのが以下の新路面分類です。この基本的な考え 方は秋田谷・山田(1994)が北海道支部研究発表会で発表したもので、 これを道路管理者向けに発展させたものです。

(北海道開発土木研究所 松沢勝)


to Home

(社) 日本雪氷学会北海道支部