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No.56 (1997年8月10日)

Japanese Society of Snow and Ice -北信越支部-

ニューズレター雪氷北信越

No.56 (1997年8月10日) [No.55] [No.54] [No.53]

(社)日本雪氷学会北信越支部発行


<案内>日本雪氷学会北信越支部創立10周年記念講演会と祝賀会のお知らせ

講演会

日時:1997年9月20日(土)15:00-17:00

場所:長岡リリックホール 第一スタジオ(長岡市寺島315, Tel.0258-29-7711)

共催:長岡市

内容: 「利雪の新展開を考える」

富山大学理学部 対馬勝年

「最近雪崩災害を忘れていませんか」

新潟大学積雪地域災害研究センター 和泉 薫

会費:無料

祝賀会

日時:1997年9月20日(土)17:30から

場所:レストラン「アルシュ・アオゼン」(ハイブ長岡内, Tel.0258-27-8555)

会費:5,000円

参加申込方法:下記の様式のFaxまたは郵送でお申し込み下さい。

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9月12日(金)必着

Fax:0258-34-9284,〒940 長岡市西片貝町888番地

長岡工業高等専門学校 環境都市工学科 佐藤和秀 行

------日本雪氷学会北信越支部創立10周年記念講演会と祝賀会参加申込書------

・支部10周年記念講演会 参加 不参加

・支部10周年記念祝賀会 参加 不参加

氏名:

所属:

連絡先住所:

電話: Fax: E-mail:

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9月12日(金)必着

問い合せ:庶務担当 佐藤和秀宛

〒940 長岡市西片貝町888番地、長岡高専 環境都市工学科

TEL : 0258-34-9277 (直), 0258-32-6435 (内277), FAX : 0258-34-9284

E-mail : ksatow@nagaoka-ct.ac.jp

 

 


<案内>富山地区学習会(2件)

日 時:1997年9月18日(木)18:00-20:00

場 所:富山大学理学部2号館3番教室(3階)

話 題:ドップラレーダーによる雪雲の観測

講 師:北海道大学 上田博

日 時:1997年9月26日(金)18:30-20:00

場 所:富山大学理学部2号館3番教室(3階)

話 題:降雪・積雪観測に対する衛星リモートセンシングの応用

講 師:長岡技術科学大学 小池俊雄

2件とも連絡先:富山大理学部 対馬勝年 Tel.0764-45-6646, Fax.0764-45-6549

 

 


<案内>「酸性雪・酸性雨に関する国際会議'97」(ICASR'97)

1. 日時 1997年10月5日-8日

2. 会場 新潟大学五十嵐キャンバス(新潟市五十嵐2の町8050)

3. 主催 酸性雪(雨)に関する国際会議実行委員会 委員長 加藤皓一

4. 参加費 有料 ただし,10月5日の『公開講演会』のみ参加の場合は無料

  1. 会議内容: 酸性雪(雨)の最近の研究成果及び関連する研究成果について、(1)酸性雪および酸性雨の特性、(2)分析方法,モニタリング,データ解析、(3)酸性雪および酸性雨による環境災害、(4)燃焼による大気汚染、(5)対策技術,行政的手段,防御手段、(6)生態系への影響 (森,水,土壌,大気)、(7)リモートセンシングによる酸性雪および酸性雨の環境影響評価、(8)その他の8セッションで討論する。
  2. 公開講演会(無料)日時: 10月5日(日)13:30-16:30,場所: 農学部C棟198講義室
  3. 地球規模での酸性雨(雪)について

国立環境研究所 村野健太郎 氏

(2) 酸性雨(雪)に曝されているヨーロッパの森林

チェコ地質調査所 トーマス・パーチェス教授

問い合せ先:〒950-21 新潟市五十嵐2の町8050 新潟大学工学部内

「酸性雪・酸性雨に関する国際会議'97」

事務局長 田口洋治 助教授

Tel: 025-262-6787,Fax: 025-263-3174,E-mail: taguchi1@eng.niigata-u.ac.jp

 

 


<報告>新潟地区学習会の報告

1997年5月16日15時から新潟地区学習会が長岡雪氷防災実験研究所で開催された。長岡はもとより,上越,中里村,十日町,新潟,つくば等から20名の参加者があった。講師には,北海道の利尻町立博物館学芸員の佐藤雅彦氏を迎え,「利尻島の自然」についてのお話をいただいた。佐藤氏は,約40枚の美しいスライドを用いて,利尻島の形成過程,冬の生活および雪氷との関わり,春~秋の雪形・万年雪・動植物,現在問題となっている環境問題など利尻の知られざる世界を紹介された。参加者から出された質問は,利尻島の不思議な動植物に関することが多く,佐藤氏の専門分野でもあることから活発な議論が成された。大変分かり易くしかも貴重なお話であったにもかかわらず,会員以外の一般参加者が少なかったことが残念であり,今後の課題として残された。 (河島克久幹事 記)

 


<報告>第3回雪形ウオッチング参加記

5月17日(土曜日)の富山駅。「国際雪形研究会御一行様」という一台のマイクロバスに、全国各地から集まった雪形ファンが続々と乗り込んでいきます。総勢27名の老若男女をのせたそのバスはお昼過ぎに、まず第一の見学場所である平村・人形山に向かいました。道中、その親孝行な姉妹の悲しい伝説が紹介され(車中ではオルゴール付きの絵本がまわされました)、それを考えながら見ると、またひと味違った雪形観察ができます。白川郷・五箇山の合掌造り集落からの眺めはたいへん素敵なもので、記念撮影を全員でパシャッ。その後、国民宿舎や上平村菅沼に立ち寄ったあとは、剣岳・大窓の「死花の花」、黒部川の扇状地を一望できる橋を経由して、雪形がうじゃうじゃ見れる僧ヶ岳の観察場所に行き(「兎」「鶏」「馬を連れた人」「猫」「少年少女たち」)、駒ヶ岳の「駒」「鼻取り」を遠くに見ながら、宿泊場所の宇奈月温泉へと入りました。簡単な自己紹介を兼ねた夕食後は、さすが研究会ならではのおもしろい情報がスライド・資料などを使って数多く発表されました。意見交換は朝方まで続いたようです…。

次の日、18日は「駒」「鼻取り」をじっくりと観察した後、海の上の高速を走り、フォッサマグナをまたぎ、大災害のあった小谷村を通り、「鶴」を目指しました。ところが、この「鶴」は地元の方にお聞きしたところ、もう時期が遅いということで残念ながら見ることはできませんでした。そして、次はいよいよ白馬岳です。白馬の地名の由来となった「代かき馬」、「爺、婆」、「種まきじーさん」、「子馬」、「嫁岩」、「鶏」などをじっくりと見ることができました。その後、14:30に白馬駅で解散となったのですが、東京方面に向かう班は、「車窓からの雪形ウオッチング入門」が引き続き始まり、爺ヶ岳「種まきじいさん」、鹿島槍ヶ岳「ツルとシシ」などを教えていただき、一泊二日の充実した観察会が無事終了となりました。

最後に私の感想をちょっとだけ。まず感じたことは、雪形の名前と実際の形がなかなか結びつかないものも多いんだな~ということでした。雪形観察にはその人のセンスとインスピレーション、そして思いこみが非常に重要のようです。他の人は「ああ、あれがウサギの耳か!」と言っているのに自分にだけ見えなかったりするととてもくやしい気分になりますし、「あっ、あれはラッコに見える!」と同じ雪形に見てくれる人がいてくれると、とっても幸せな気分になります。これこそ、雪形観察の魅力のひとつなのかもしれません。また、魅力があるのは雪形だけでなく、それに魅せられた人たちにもまさに私を魅了させてくれました。一見、雪氷学というと「なんか固そう~。眉間にしわ寄せて、バリバリの山屋さんがハードなフィールドに行って調査しているのかな~。」というイメージがありました。でも、驚くべきかな、そこに集まる方々の顔はどの方もいい顔ばかり。自分の見つけたことを本当におもしろそうにお話ししている姿は、なんにもわからない私にも「おっ、なんかわくわくするぞっ!」という気分にさせてくれました。今後ともいろんな人に雪形などを通じて、雪氷学のおもしろさをその有り余るパワーとともに伝えてくださればありがたいと思っております。初めて参加した私にとって、今回の観察会はその季節の訪れを心に刻み込むには充分すぎるほどの思い出を与えてくれたようでした。

(利尻町立博物館 佐藤雅彦氏に寄稿していただきました。)

 


<報告>第10回北信越支部総会および研究発表会・製品発表検討会

期 日:平成9年6月7日(土)

場 所:信州大学教育学部講義棟

参加者:59名(うち総会出席者41名)

総会では1996年度事業報告、会計報告案および1997年度事業計画案、予算案が承認された。また、遠藤支部長が選出新任(任期2年)された。次いで遠藤支部長から、幹事長(山田穣理事)、庶務担当(佐藤和秀理事)、会計担当(藤井秀幸幹事)、編集担当(横山宏太郎理事、井上聡幹事)が委嘱された。

総会後、第5回支部授賞式が行われ、和泉薫氏並びに納口恭明氏が大沼賞、遠藤治郎氏並びに鈴木哲氏が功労賞をそれぞれ受賞された。

研究発表会・製品発表検討会では合計27件の発表があり、活発な議論が行われた。

(庶務担当 佐藤和秀理事 記)

 


<報告>見学会「冬季オリンピック競技会場めぐり」-長野地区-

北信越支部の第10回総会・研究発表会・製品発表検討会が開催された翌日の6月8日(日)に見学会「冬季オリンピック競技会場めぐり」が参加者15名で行われた。 長野駅西口を9時頃出発し一路白馬村の白馬ジャンプ競技場に向かった。当日はこの時期には珍しく晴れ上がったため、思いがけず白馬岳付近の雪形も見ることができた。ジャンプ競技場は、高さ60mほどのスタートタワーに登ってその斜度・高さを実感、アプローチ等の雪の整備について説明を受ける。観光客で大混雑のジャンプ場を後にし、白馬村のクロスカントリー競技会場に立ち寄ったのち、長野市に戻って昼食、美味しい信州そばを頂く。

午後は、アイスホッケーの競技会場となるビッグハットとフィギュア・ショートトラックの競技会場となるホワイトリングを見学、どちらもオリンピック後は多目的なスポーツ施設として使うためリンクつくりに工夫していることを知る。最後に飯綱高原にあるボブスレー・リュージュ競技会場となるスパイラルを見学、コースの氷の作製・整備について説明を受ける。解散場所の長野駅西口には予定の午後4時をかなり過ぎて到着したが、オリンピックの競技施設を数多く見ることができ大変有意義な見学会であった。 (和泉薫幹事 記)

 


<報告>新潟地区学習会

日時:1997年6月30日(月)12:50~17:50/7月1日(火)8:50~11:45

場所:新潟大学積雪地域災害研究センター3F会議室

講師:福田正己氏(北海道大学低温科学研究所)

テーマ:『北極圏永久凍土と地球環境変動』

福田氏は、日本の南極観測隊がオゾンホールのシグナルを捉えながら、ノーベル賞につながる発見をイギリスに先を越された例をあげ、独創的な研究とは如何にあるべきかを最初に説き、続いてエドマ層生成メカニズム、先史モンゴロイドの移動、マンモスの絶滅、中国敦煌の莫高窟遺跡の保存等を地球環境変動と関連させてわかりやすく解説した。岩波新書「極北シベリア」にも載っている福田氏のシベリアでの実際の調査研究上の体験談は、スライド・ビデオ・実物のマンモスの歯の素晴らしさとともに聴衆を魅了した。

この学習会は新潟大学大学院自然科学研究科での福田氏の特別講義を新潟地区学習会としても兼ねさせていただいたものである。このため参加者は23名に達し、熱心な聴講と活発な質疑応答が行われた。 (和泉薫幹事 記)

 


<報告>第2回理事・幹事会合同会議報告

1997年7月11日(金)15時40分より、長岡技術科学大学機械建設系会議室において、本年度第2回理事・幹事会合同会議が開催された。遠藤支部長の挨拶に続いて、以下の事項等が報告、審議、承認された。

・平成9年度支部活動役割分担

・支部創立10周年記念行事

・1998年度日本雪氷学会全国大会を10月塩沢町で行う

・ニューズレター北信越の発行月を、平成9年8月から偶数月に移行

・北信越支部のホームページ(準備中)http://arctic.nagaokaut.ac.jp/jssi/

(庶務担当 佐藤和秀理事 記)

 


<報告>平成9年度支部活動役割分担

第2回理事・幹事会合同会議において支部役員の役割分担が下記のように決定されました。いろいろな情報、意見等を関係の役員にお寄せ下さい。

・講演会 :河島克久,上村靖司

・見学会 新潟地区 :上石勲

長野地区 :小林詢

富山・石川・福井地区 :対馬勝年,高瀬信忠,伊藤文雄

・学習会 富山地区 :対馬勝年,飯田肇

新潟地区 :小林俊市,北原拓夫,横山宏太郎,和泉薫

石川地区 :神田健三,村本健一郎

福井地区 :杉森正義,前田博司

長野地区 :小林詢, 新田隆三

・講習会 新潟地区 :田村盛彰,佐藤和秀

長野地区 :新田隆三

富山地区 :石坂雅昭

・支部編集委員会

委員長 :山田穰

編集幹事 :横山宏太郎,井上聡

新潟地区委員 :小林俊市,北原拓夫,上村靖司,河島克久,村山實,

鴻野繁和,和泉薫

富山地区委員 :飯田肇,石坂雅昭

石川地区委員 :竹井巖,村本健一郎

福井地区委員 :宇治橋康行,杉森正義

長野地区委員 :小林詢,矢島篤

・支部賞選定委員会

委員長 :早川典生(前支部長)

委員 :遠藤八十一,小林俊一,対馬勝年,河田脩二,

前田博司,小林詢,東浦將夫,山田穰

(庶務担当 佐藤和秀理事 記)


<その他>平成9年度(社)日本雪氷学会北信越支部役員名簿

役員名簿はこちら


新編集者より

この号より2年間、井上がニューズレターの編集を担当することになりました。よろしくお願いします。次号は10月10日頃発行予定です。10月10日頃~12月10日頃の支部行事や支部会員に伝えたいことがありましたら、9月20日までに下記の連絡先まで原稿をどんどんお寄せ下さい。その際、原稿はMS-DOSフロッピーディスク又はE-mailで頂けると幸いです。

また、北信越支部ホームページ(インターネット)が現在準備中ですが、こちらからも近い将来ニューズレターが読めるようになり、現在の発行部数400部をはるかに超える一般の人々にも情報発信していくことになるでしょう。これからもよろしくお願いします。

印刷版編集者(問い合せ先):井上聡,横山宏太郎

〒943-01 新潟県上越市稲田1-2-1 農林水産省 北陸農業試験場 水田利用部 気象資源研究室

Tel:0255-26-3234, Fax:0255-24-8578, E-mail:

発行者:遠藤八十一

〒948 新潟県十日町市辰乙614 農林水産省 森林総合研究所 十日町試験地

発行部数:400部

著作権は(社)日本雪氷学会北信越支部に属する。

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