Japanese Society of Snow and Ice

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南極観測50周年記念行事「南極観測の50年-極地の研究と生活-」

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平成18年11月26日

南極観測50周年記念行事「南極観測の50年-極地の研究と生活-」(実施日:平成18年11月26日)
 日時:平成18年11月26日(日)13:00~17:00
 場所:北海道大学学術交流会館
     多くの皆様の協力のお陰で大盛況となり、無事に終了しました。
    ありがとうございました。
    当日の様子についてはこちらをご覧下さい。

 

 

南極観測50周年記念行事 南極観測の50年-極地の研究と生活-

 
わが国が1956年に初めて南極に観測隊を派遣して以来、今年の11月に50年
の節目を迎えます。これを記念して南極OB会北海道支部は南極観測50年の
歴史と現状、南極観測の意義や成果を分かりやすくお伝えします。子供向けの
楽しいイベントもあります。
  無人の昭和基地で過酷な南極の冬を生き抜いた樺太犬のタロが皆様をお出
迎えします。数十万年も大昔の空気が詰まった氷床深層コアや宇宙からやって
来て南極で見つかった隕石の展示をはじめ、一万年以上前の空気が大きな圧
力で詰まっている南極の氷を融かして音を聞くこともできます。記念品も販売しま
す。展示物の前では、南極観測に従事した北海道ゆかりの観測隊員が説明に
あたります。
 
 
日 時:平成18年11月26日(日)13:00~17:00
場 所:北海道大学学術交流会館 札幌市北区北8条西5丁目
     (北海道大学正門を入って直ぐ左側にある建物)
主 催:南極OB会北海道支部
共 催:日本雪氷学会北海道支部
後 援:北海道大学、日本気象協会北海道支社
対 象:小学生から大人まで、どなたでも参加できます。
入場料:無料 多数の皆様のご来場をお待ちしています。
 

◎講演会(小講堂)

 
 13:00~13:05  挨拶     南極OB会北海道支部長 安藤久男
 
 13:05~13:25  「南極ことはじめ」
          安藤久男(第10次日本南極観測隊 内陸旅行隊長)
  南極観測事業が開始される前年の1956年初頭、西堀栄三郎さんから札
 幌の加納一郎さんに犬ソリを南極観測隊で使いたいという話が持ち込まれた。
 これを受けて北大山岳部の学生達によって「北海道大学極地研究グループ」
 を結成され、カラフト犬を対象に犬ソリの訓練が行われた。南極へ連れて行く
 までの訓練の状況を話す。
 
 13:25~14:15  「南極観測の50年」
                      渡辺興亜(元国立極地研究所長)
  わが国の南極観測は1956年11月8日に「宗谷」が第1次観測隊を乗せ、
 晴海を出港して以来、今年11月で50年目を迎える。今年は48次隊を送り
 出す。この間、わが国の南極観測は地球科学、惑星科学、生物科学分野で
 大きな成果を上げてきた。日本の観測基地は「昭和基地」の他に南極大陸最
 高地点の1つである「ド-ムふじ基地」を含む四基地を擁し、南極大陸の気候
 系に対応する本格的な観測網を展開している。南極観測船の変遷を軸に、
 南極観測の発展の歴史を述べると共に、南極氷床内陸部の探検の道筋を語
 る。
 
 14:15~14:45  映画上映「題名:南極の詩」
 
 14:45~15:20  休憩 展示の観覧
 
 15:20~16:10  「零下七十度を生きる」
               米山重人(国立病院機構西札幌病院外科医長,
             第32次・37次日本南極観測隊 ドーム基地越冬隊員)
  南極ドーム基地は日本のベースステーションである昭和基地から1,000km
 内陸に位置し,標高4000m,気圧600ヘクトパスカル、年平均気温-60度とい
 う地球上で最も厳しい環境にある。私はこの地を三重苦のドームと呼んでいた。
 半年は零下70度台という超低温、酸素分圧が地上の60%という低酸素、そして
 雪が全く解けないための異常乾燥である。この苦しみを乗り越え南極大陸の
 てっぺんを生きた男達の話である。
 
 16:10~17:00  「氷床深層コアによる地球環境の復元」
                          藤井理行(国立極地研究所所長)
  氷床コアは地球環境のタイムカプセルである。過去の気温、温室効果ガス
 濃度や、砂漠、海洋、生物、火山など地球環境の状態を示す情報が、さまざま
 な物質として氷の中に保存されている。わが国の研究者は、これまで40年近く
 にわたり、南極氷床の掘削とコアの研究を続けてきた。こうした歴史を振り返る
 とともに、南極ドームふじ深層コアから明らかとなった過去数十万年スケールの
 地球環境を紹介し、地球環境の将来を考える。
 

◎展示会(玄関ホール。講演会と同時並行)

 ・ 無人の昭和基地で過酷な南極の冬を生き抜いた樺太犬タロがお出迎え
 ・ 地球環境の変遷を記録したタイムカプセル
      - 南極氷床深層コアのスーパー冷凍庫特別展示 -
 ・ 南極やまと山脈裸氷帯で発見された隕石2種の展示
 ・ 南極観測隊の活動内容や研究成果のパネル展示
 ・ 50周年記念ビデオ 「白い大陸からのメッセージ」ほかの上映
 

◎雪氷楽会(玄関ホール)雪氷学会企画の小学生向けの実験や体験学習

 ・ 南極氷床氷に閉じこめられた昔の空気の音を聞こう。
 ・ 君も南極に行こう。越冬隊員用防寒具を試着してみよう。
 ・ 雪と氷の不思議
     ―ペットボトルで雪を作ろう。キラキラ光るダイヤモンドダストも作るぞ!
       氷が凍る瞬間を見よう!切っても切れない氷の不思議を体験しよう!
 ・ 六角形で雪の結晶を作ろう
 ・ サンピラーを再現してみよう
 ・ 雪結晶を空中に浮かべてみよう
 

◎記念品販売等

 ・ 南極観測50周年記念の記念品(ネクタイ、ネクタイピン、絵葉書、
    清酒「南極大陸」、記念天測点文鎮)を販売します。
 ・ 南極と南極観測の紹介パンフレットを無料進呈
 ・ 雪上車の紙模型を無料進呈
 

◎連絡先:

  南極OB会北海道支部事務局 札幌市北区北19条西4丁目
  北海道大学低温科学研究所  河村俊行
   電話:011-706-5473: ファックス:011-706-7142
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