国際雪氷学会(IGS)に関す報告
雪氷学会員のみなさま
先日開催された雪氷研究大会の学術委員会にて、
国際雪氷学会(IGS)の状況について報告しました。
最近、IGSにいくつかの重要な変化がありますので、
この場をかりて雪氷学会のみ ...
雪氷学会員のみなさま
先日開催された雪氷研究大会の学術委員会にて、
国際雪氷学会(IGS)の状況について報告しました。
最近、IGSにいくつかの重要な変化がありますので、
この場をかりて雪氷学会のみなさまに情報をお伝えします。
1. Journal of Glaciology と Annals of Glaciologyのオープンアクセス化
IGSが発行する上記2誌が2016年1月から完全オープンアクセスとなりました。
同時に出版業務がIGSからCambridge University Press(CUP)に移されました。
移管後の論文は以下でダウンロード可能です。
https://www.cambridge.org/core/journals/journal-of-glaciology
https://www.cambridge.org/core/journals/annals-of-glaciology
2015年までに出版されたJGとAGの論文は2017年初頭を目標に、
CUPに移管されて全てオープンアクセスとなる予定です。
2. Journal of Glaciologyの編集体制
長くJo JackaがChief Editorを務めてきましたが、
Chief Editorを5人置く新しい体制に移りました。
新しいChief Editorは以下の5人です。
J.G. Cogley (leader), P. Bartelt, S.H. Faria, H. Jiskoot, F. Pattyn
3. 執行部
2014年からDoug MacAyealが会長を務めて上記の変革をリードしましたが、
2017年に新しい会長が選出されて新体制に移行予定です。
副会長とCouncil Memberも一部が交替になります。
4. Honorary Membership(名誉会員)
樋口敬二(名古屋大学名誉教授)氏がHonorary Membershipを授与されました。
https://www.igsoc.org/awards/honorary/higuchi.html
11月30日に極地研のシンポジウムにて記念の講演があります。
心からお喜び申し上げます。
5. 最後にみなさまへのお願い
JGとAGのオープンアクセス化によって、
IGSの会員数が減少することが懸念されています。
その議論に基づいて来年度の年会費も若干値下げされています。
会員はIGSが主催するシンポジウム参加費が割引となる他、
JG、AGの出版費用が10%値引きされる特典もあります。
そして何よりIGSは会員が支える雪氷学の重要な国際組織です。
最近のポンド安で会費はかなりお得になっていますので、
ぜひ会員継続、新規入会の検討をお願い致します。
こちらに学術委員会での報告資料があります。
会員数の変化などの資料もありますのでご参照ください。
http://wwwice.lowtem.hokudai.ac.jp/~sugishin/tmp/IGS160928.pdf
杉山 慎
IGS Vice President (2014-2017)
060-0819 札幌市北区北19条西8丁目
北海道大学 低温科学研究所
sugishin _at_ lowtem.hokudai.ac.jp
TEL 011-706-7441 / FAX 011-706-7142