No.60 (1998年4月10日)
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(社)日本雪氷学会北信越支部発行
<案内>第4回雪形ウオッチングのお知らせ
ご好評をいただいております「雪形ウオッチング」を今年も企画いたし
ます。これまでの北アルプス、新潟県中・下越地方、富山県のウオッチング
に引き続き、第4回目の今年は、東北地方岩手県水沢市、胆沢町等から見える
焼石連峰の雪形をウオッチングする予定です。参加ご希望の方は下記まで、
はがき、FAX、電話、またはe-mailにてご連絡ください。
記
日 時:1998年5月16日(土)−17日(日)
場 所:岩手県胆沢地方焼石連峰
主 催:国際雪形研究会・日本雪氷学会北信越支部
参加費:未定
*日帰りウオッチング参加も可。
連絡先:
〒948-0000 十日町市辰乙614
農林水産省森林総合研究所
十日町試験地 遠藤八十一
TEL,FAX 0257-52-2360
e-mail endo81@ffpri.affrc.go.jp
または
〒305-0006 つくば市天王台3ー1
防災科学技術研究所 納口恭明
TEL 0298-51-1611 内線392
FAX 0298-51-1622
e-mail nhg@ess.bosai.go.jp
<報告>雪と親しむ一日〜雪を知ろう・調べよう〜
期 日:平成10年1月24日(土)10:00〜15:30(随時)
場 所:富山市科学文化センター
参加者:展示見学者を含め延べ約100名
教室を展示場にして、観測を随時行うという形式で実施した。展示は、
雪の結晶写真切片の顕微鏡立体写真、雪のレプリカ、積雪の観測器具、
積雪分布図などを掲示した。また、ペットボトルの人工雪の実演を行い、
その他インターネットで見る気象情報、雪の観察ビデオのコーナーなどを
設けた。当日は降雪と積雪があり、観測も行うことができた。
参加者が
多くなったのは、富山県・(財)日本気象協会と富山市科学文化センター
が共催で行った「雪の観測を見学しよう」という催しを抱き合わせたため
である。この行事は、ドプラーレーダーとレーウィンゾンデによる高層
気象観測の現地見学会を目的とするもので、その説明会を館内で開き、
降雪のレーダー観測の展示を同じ展示場で行った。激しい降雪という天気
と相まって、文字通り富山の雪に触れる一日となった。
(石坂雅昭幹事 記)
<報告>積雪調査法講習会
'98年 2月21日(土)、新潟地区積雪調査法講習会が科学技術庁長岡雪氷
防災実験研究所において予定通り実施された。今回は例年規模(正会員5名、
学生6名、一般1名)の参加者に加え、新潟市市民大学講座からの要請で、
11名が特別に参加し、合計23名の受講者となった。当日の積雪は深いところ
で70cmと平年値よりやや少ないものの実習には十分な積雪であった。天候は
曇り空でやや肌寒いものの、絶好の野外実習日和であった。講習は午前は
講義で、積雪の測定法と測定器の取り扱い方の指導が行われた。午後は野外
実習を行い、雪崩事故者を発見するための雪崩ビーコンの操作実習も昨年に
引き続き行われた。市民大学講座からの参加者は研究所の施設に対しても
強い興味・関心を示し、低温室等を見学して感動していた。講師陣は遠藤
八十一支部長、和泉薫氏、納口恭明氏、五十嵐高志氏、河島克久氏、竹内
由香里氏の6名で、熱心で、親切な指導は好評であった。なお、良好な講習
環境を提供してくださった長岡雪氷防災実験研究所東浦所長と所員の方々に
深甚の謝意を表します。1990年 2月以来、この講習会を定員制にし、高密度
の指導体制にしてから8回目となり修了証交付者は延べ111名に達した(た
だし、市民大学講座からの参加者は除く)。これを契機に講習会は新たな
出発が期待される。
(田村盛彰理事 記)
<報告>IHP研修「雪氷水文」実施さる
ユネスコ・アジア太平洋地域国際水文学計画(IHP)トレーニングコースの
研修が、本年度は「雪氷水文」をテーマに、新潟県中頚城郡妙高村関山の
国立妙高少年自然の家を実習の会場として実施された。現地滞在期間は3月
11日から20日の10日間であった。
参加した研修生はモンゴル・中国・パキスタン・ネパール・ブータン・
ベトナム・インドネシアの各国から17名であった。このなかには、名古屋
大学大気水圏科学研究所にIHP特別コース大学院生として留学中の人も含まれ
ている。
研修の内容は、講義(一部は名大で実施)は地球の水循環と雪氷、氷河と
地球環境、降水過程、降雪の総観場とメカニズム、積雪の変態、融雪化学、
融雪熱収支、融雪水文、積雪に関する放射過程とリモートセンシングであり、
実習は放射観測、熱収支、断面観測、水文観測であった。見学旅行も行われ、
森林総研十日町試験地、長岡雪氷研、長岡消流雪用水導水施設、洗堰改修工事
現場、信濃川工事事務所、大河津分水、妙見堰を訪問した。また、熱収支観測
の見学のため北陸農試も訪れた。
この研修の幹事は名大・中尾正義氏であるが、北信越支部からは多くの会員・
機関が協力した。特に講師陣は全15人中9人までが北信越支部所属の会員で
あった。
天候には比較的恵まれ、屋外の実習も順調に行われた。予定通りに研修を終え、
19日午後にはスキーも体験した研修生たちは、翌20日、大きな成果を携え
て関山を後にした。
(横山宏太郎理事 記)
<報告>新潟地区学習会
テーマ:せん断着雪氷力の温度依存性について
講 師:堀口薫氏(北海道大学低温科学研究所)
日 時:1998年3月24日(火)13:00〜14:30
場 所:長岡雪氷防災実験研究所
出席者:16名
まず講演の前半では、堀口先生らの研究グループがこれまで取り組んできた
各種材料のせん断着雪氷力の測定結果について紹介された。そして、せん断着
雪氷力を軽減するような塗料を開発するためには、表面自由エネルギーの小さ
い物質を塗料に混入する必要があることを示された上で、前述のグループがこ
のほどフッ素樹脂塗料と疎水性シリカを組み合わせて開発した着雪氷防止塗料
(接触角150deg以上)について説明された。また、講演の後半では、せん断着
氷力が温度変化しないフッ素樹脂塗料に、ある種の電解質を加えることにより、
せん断着氷力が温度変化するようになることを示された。そして、特に着雪氷
が問題となるような温度範囲(0〜-2℃)で、本来のフッ素樹脂塗料に比べて
せん断着氷力が著しく低下した実験結果には大いに興味をそそられた。講演後
の質疑応答では、表面粗さを着氷力の推定にどう評価すべきかといった具体的
な問題が提起された。
(小林俊市幹事 記)
<報告>石川地区学習会
石川地区では、金沢大学工学部で、3月26日(木)15時30分〜17時
に「雪処理と低温貯蔵」と題した学習会を開きました。講師の宮江伸一先生
(金沢大学工学部)は、雪の空気力管路輸送による雪処理および雪室や氷室に
よる食物貯蔵について具体例を混じえて紹介されました。冷蔵庫のパーシャル
フリーズや生鮮食物を保存する方法等の話題も提供され、毎日の生活にも役立
つ講演でした。尚、参加者は7名でした。
(村本健一郎幹事 記)
ニューズレター雪氷北信越 No.60 1998年4月10日 (社)日本雪氷学会北信越支部発行 |
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